vs☆A

アンチジャニが嵐ファンになっちまったよ

HAPPY BIRTHDAY 28!!!

☆★☆HAPPY 28th BIRTHDAY☆★☆

Dear
KAZUNARI NINOMIYA




にのみやさんの誕生日を祝うのも早4回目。

毎年毎年伝えたいことは一緒だね(笑)



大好きだよ、と
ありがとう。

そして
健康第一!(笑)



28歳の一年がまた、
キラキラしたあたたかい日々でありますように。



今回はちょっと趣向を変えて(笑)


二宮和也、28歳最初の日の物語。
(もちろんフィクションです)



和也は窓の外と
マネージャーから届いたばかりのメールの画面を交互に見つめながら
はぁ、とひとつため息をついた。

空を見上げる。
どんよりと厚い雲に覆われた空から
しとしとと音を立てて
雨が無数に降り注いでいた。

特別な日にすら雨が多いのは
梅雨という季節に生まれた自分の宿命だと思う。

「あ~何すっかな~…」
久しぶりに5人一緒の屋外PVロケ。
たしかどこかの海に行くと言っていた。
この仕事を始めて10数年。
こんな雨では中止になることだってままある。

「楽しみにしてたんだけどな」
そんな気持ちを心にしまって
図らずもポッカリ空いてしまった今日の予定を
どう過ごそうかと考えながら
冷蔵庫のヨーグルトを取り出した。




ピンポーーン…




スポンサーに貰ったばかりのゲームをやり始めて1時間ほど経った頃、
部屋のチャイムが鳴った。

「……めんどくせぇな」

視線をゲーム画面に戻し、慣れた手つきでコントローラーを動かす。



ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーーン



ドンドンドンドンドンドンドンドン!



和也は咄嗟に身構えた。

自分達の置かれた立場はわかっている。
何があってもおかしくはない。

和也は玄関の横の
<物置>と呼んでいる真っ暗な部屋から
バットを取り出して、玄関の小窓を覗いた。



……誰もいない?




ドンドンドンドンドンドンドンドン!



再び強く叩かれるドアに
思わず体を硬直させた。



ドアを恐る恐る開く。



……やはり誰もいない。



…と思ったその瞬間、
マンション中に響き渡るような爆発音が響いた。

「ぅわぁぁぁあ!!」




『HAPPY BIRTHDAY ニノ~!!!』



ドアのすき間から顔を出したのは
使用済のクラッカーを手に3つも持った
パンツの裾が短めの男だった。


「一人3つはやり過ぎだった!!これヤバくね?」
同じくクラッカーを3つ持ったなで肩の男が顔を出す。


「入ろうぜ!!」
いつもこういう時は人一倍張り切る
マユゲの濃い男が部屋に入ってきた。

3人の後ろには無口な小さいおっさんもいた。
なぜか手には釣竿を持っている。

「大野さんソレ…」

「大野さん、今日海だって聞いてたから持ってきちゃったんだって!」
なで肩の男が笑いながら答えた。


「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!
今日撮影ナシでしょ!休みになったでしょ?」
「うん」
「じゃあなんでここにいるんですか」
「いや、撮影中止になったって聞いたからさぁ」
「だから聞いてるんですよ」
「だってさぁ、今日ニノの誕生日じゃん」
「…!」
「みんなで会いたいじゃん!ねぇ!」
パンツの裾が短めの男の呼びかけに
他の3人が頷いた。



「パーティーやろうぜ!」



4人の男たちはキッチンに立ち
ワイワイとワインを開けたりチーズを切ったりし始めた。


和也は少し離れた場所からその光景を横目で見ながら
窓の外を見つめた。


しとしとと音を立てた雨が
空から無数に降り注いでいる。



「ギャー!ニノーーー!ニノーーー!」
「相葉ちゃんが指切った!指切った!」
「ニノーーー!!絆創膏ーーー!!」



和也は思わずフッと笑って
大きな窓に預けていた体を起こした。

そして賑やかな声のするほうへと歩きだした。



「雨の日も、そんなに悪くないかな。」


そう、思いながら。