21人の輪～あいばくん、ナレーターになる。～

21人の輪。
NHKが一年をかけて追うドキュメンタリー。

その概要だけで
ただならぬ雰囲気は感じていたけれど、
番組が始まって冒頭の、まーくんの表情を見たとき
なんだか今の私の心づもりでは見られない番組のような気がして
直感的にテレビを消してしまったのでした。


で、深呼吸して息を整えて、水を一杯飲んで、
わんこズを抱きしめて（←心の安息・笑）、
再び画面に向かって。


私はなんだか昔から
必要以上に人の気持ちになって感じてしまうところがあって
(だから簡単に妄想が膨らむのだと思うｗ)
こういう番組は心が辛くて仕方なくなるので
なるべく見ないようにしているんだけど
今回は、まーくんのあったかい声と子供たちの笑顔にだいぶ救われました。

それでも涙はこれでもかってくらい溢れたけれど。


瓦礫だらけ…いやむしろ瓦礫しかない通学路。
減ってしまった勉強机。
授業中突然聞こえる泣き声。
もう二度と会えない友達。

見た目以上にどれほどの心の負担が彼らにあるのだろうと考えると
いや、経験したことのない私にはそんなの想像もつくはずもないんだけど
それでもその傷を思ったら
いてもたってもいられなくなって
なにができるだろう
なにができるだろう
ぐるぐるぐるぐる………


だけど結局は先生の言っていたとおり
『友達のことは友達でしか解決できない』
だから、震災の心の傷は震災に向き合うことでしか解決できないのだろうな。
何もできず悔しいけどただ見守るだけ。


これからあと約９ヶ月。
３月の卒業までにひとりでも多くの子供たちが
心から笑えるようになりますように。
祈りつつ、遠くから支援しつつ、
見守っていきたいな。



そしてこのお仕事が、まーくんに白羽の矢が立ったこと。
やっぱりすごい。
今の相葉雅紀だから伝えられると、きっとそう思ってもらえたのだろうし
実際に見ていて
決して画面の邪魔をせず、感情の邪魔もせず、ただ穏やかに優しい
少しハスキーな声がとても心地好くて
私の感情を緩やかに受け止めてくれた気がします。


素敵なナレーターさんになったなぁ…＊